身内にご不幸があった年のお正月。
年末が近づくにつれて、
「喪中だけど、お正月の食事はどうしたらいいのだろう」
「おせちは全部やめたほうがいいの?」
そんな不安や迷いを感じていませんか。
喪中の過ごし方については、
家庭や地域によって考え方が少しずつ異なるため、
「これが正解」という答えが見えにくいのが実情です。
特にお正月の食事は、
おせち料理やお餅、家族の集まりなど、
「お祝い」のイメージが強いからこそ、
喪中の場合はどう振る舞えばよいのか悩みやすいポイントです。
この記事では、
喪中のお正月に食べる料理として知られる「ふせち料理(伏せち料理)」について、
初めての方でも安心して理解できるよう、
考え方の基本から具体的な献立まで丁寧に解説します。
喪中でもお正月の食事はしていいの?まず知っておきたい基本

結論からお伝えすると、
喪中であっても、お正月に普段どおり食事をすること自体は問題ありません。
喪中とは一般的に、
お祝いごとや派手な行事を控え、故人を偲びながら静かに過ごす期間とされています。
そのため、生活のすべてを止めたり、
食事を極端に質素にしなければならないという意味ではありません。
ただし、お正月はもともと
「新年を祝う」という意味合いが強いため、
- 豪華なお祝い膳
- 縁起担ぎを前面に出した料理
- 華やかな演出
こうした点は控えるのが一般的です。
「ふせち料理」とは?おせち料理との違いをやさしく解説
ふせち料理(伏せち料理)とは、
喪中のお正月に、
お祝いの意味を持つおせち料理を控え、日常に近い形で整える正月の食事のことです。
一般的なおせち料理には、
- 鯛:めでたい
- 数の子:子孫繁栄
- 栗きんとん:金運・豊かさ
- 伊勢海老:長寿・豪華さ
といった意味が込められています。
喪中のお正月では、
こうした祝いの意味を前面に出さないために、
日常的な料理へ置き換える考え方が取られます。
喪中のお正月にふせち料理が選ばれる理由
ふせち料理が選ばれる理由は、次の3つです。
- お祝いの意味を抑えたい
- 家族が気持ちを落ち着けて過ごしたい
- 無理のない形を選びたい
ふせち料理は、
「今の気持ちに合った過ごし方を選んでいい」
という考え方に寄り添った食事スタイルです。
ふせち料理に入れてよい料理|安心して選べる献立
基本は、
普段の食卓にも自然になじむ和食を選ぶことです。
煮物・煮しめ
- 筑前煮
- 里芋の煮っころがし
- 大根や人参の含め煮
- 高野豆腐・がんもどきの煮物
魚料理・卵料理
- 白身魚の煮付け
- 鮭・鯖などの焼き魚
- だし巻き卵
汁物・ご飯・お餅
- けんちん汁
- お吸い物
- 白いお餅のみのお雑煮
ふせち料理で控えたい料理|避けたほうが無難な理由
喪中のお正月では、
お祝いの意味が明確な料理は控えると安心です。
鯛・伊勢海老
鯛は「めでたい」、
伊勢海老は長寿や豪華さを象徴するため、
祝いの意味が強く、喪中のお正月には不向きとされています。
数の子・栗きんとん・紅白かまぼこ
数の子は子孫繁栄、
栗きんとんは金運、
紅白かまぼこはお祝いの象徴です。
意味だけでなく、
見た目の華やかさも控えめにすると安心です。
一汁三菜で考える、喪中のお正月献立例
献立例① 落ち着いた和食中心
- 汁物:けんちん汁
- 主菜:白身魚の煮付け
- 副菜:筑前煮
- 副菜:ほうれん草のおひたし
献立例② シンプルで負担の少ない献立
- 汁物:お吸い物
- 主菜:焼き魚
- 副菜:煮物
- 副菜:冷奴や和え物
市販のおせち・お惣菜を使っても大丈夫?
すべて手作りする必要はありません。
- 祝い料理は避ける
- 重箱ではなく普段の器を使う
- 必要な分だけ用意する
ふせち料理に決まりはある?迷ったときの考え方
ふせち料理には、
厳密なルールや絶対的な正解はありません。
家族の気持ちが落ち着くかどうかを基準に、
無理のない選択をすることが大切です。
よくある質問|喪中のお正月の食事Q&A
Q. 黒豆は食べてもいい?
A. 意味が気にならなければ問題ありません。気になる場合は省いても大丈夫です。
Q. 外食はしてもいい?
A. 派手なお祝いでなければ問題ありません。
まとめ|喪中のお正月は控えめで心を込めた食事を
喪中のお正月でも、食事をすること自体は問題ありません。
- 派手に祝わない
- 祝いの意味が強い料理を控える
- 家族が穏やかに過ごせることを大切にする
形式に縛られすぎず、
心が落ち着くお正月の過ごし方を選んでください。