子ども同士のトラブルで、相手の保護者へ謝罪電話をすることになったとき、「何から話せばいいの?」「失礼にならない言い方は?」「電話してかえって迷惑にならない?」と不安になる方は多いのではないでしょうか。
特に、怪我をさせてしまった、友達を叩いてしまった、持ち物を壊してしまったなどの場面では、親としてどう対応すればよいのか迷いますよね。
謝罪電話で大切なのは、うまく話すことよりも、まず相手のお子さんを気遣う気持ちを落ち着いて伝えることです。焦って長く説明しすぎたり、子どもの言い分だけで話したりすると、かえって誤解につながることもあります。
この記事では、子ども同士のトラブルで謝罪電話をかけるときの判断ポイント、使いやすい例文、話し方のマナー、電話後のフォローまでわかりやすく解説します。
この記事でわかること
- 子ども同士のトラブルで謝罪電話をするか迷ったときの判断ポイント
- 怪我・叩いた・物を壊した・悪口などケース別の謝罪電話例文
- 相手に失礼なく気持ちを伝える話し方のコツ
- 電話後に親ができるフォロー対応
子ども同士のトラブルで謝罪電話は必要?まず確認したい判断ポイント

子ども同士のトラブルがあったからといって、すべての場合に保護者同士で直接電話をする必要があるとは限りません。
まずは、トラブルの内容や相手のお子さんの状況、園や学校の方針などを確認したうえで、落ち着いて判断することが大切です。
迷ったときの基本
怪我・破損・相手が強く傷ついた可能性がある場合は、早めに謝罪を検討しましょう。ただし、相手の連絡先がわからない場合や、園・学校が間に入っている場合は、まず先生に確認すると安心です。
怪我や持ち物の破損があった場合は早めの連絡を検討する
相手のお子さんに怪我をさせてしまった場合や、持ち物を壊してしまった場合は、早めに謝罪の気持ちを伝えることを検討しましょう。
特に、病院へ行くほどの怪我、目立つ傷、眼鏡や水筒、ランドセル、洋服などの破損がある場合は、相手の保護者も心配している可能性があります。
このようなときは、まず相手のお子さんの様子を気遣い、必要に応じて今後の対応を相談する姿勢が大切です。
ただし、いきなり相手の連絡先を探して直接連絡するのではなく、園や学校から連絡があった場合は、先生に「保護者同士で連絡してもよい状況か」を確認してから動くと安心です。
友達を叩いた・押した・傷つける言葉を言った場合の考え方
子どもが友達を叩いた、押した、嫌な言葉を言ってしまった場合も、相手のお子さんが怖い思いや悲しい思いをしている可能性があります。
目に見える怪我がなくても、相手の気持ちを考えて謝罪をすることは大切です。
ただし、子ども同士のやり取りは、一部分だけを聞くと状況がわかりにくいこともあります。謝罪電話をする前に、子どもの話、先生から聞いた話、わかっている事実を分けて整理しておきましょう。
電話では「うちの子がこう言っています」よりも、「このたびは嫌な思いをさせてしまい、申し訳ありません」という気持ちを先に伝えると、相手に誠意が伝わりやすくなります。
先生や園・学校から連絡があったときは内容を整理してから動く
園や学校から「お友達とのトラブルがありました」と連絡があった場合、驚いてすぐに相手へ電話したくなるかもしれません。
しかし、まずは先生から聞いた内容を落ち着いて整理しましょう。
確認しておきたいのは、いつ、どこで、何があったのか、相手のお子さんの様子、園や学校ではどのように対応したのか、今後保護者として何をすればよいのかという点です。
先生が間に入ってくれている場合は、保護者同士で直接連絡しない方がよいケースもあります。特に、相手の保護者が連絡を希望していない場合や、子ども同士で解決に向けた対応をしている場合は、園や学校の方針に合わせることも大切です。
相手の連絡先がわからない場合は無理に探さず先生に相談する
相手の保護者の連絡先がわからない場合、他の保護者に聞いたり、SNSで探したりするのは避けた方が安心です。
相手にも事情や受け取り方があるため、無理に連絡先を探すと、かえって不安にさせてしまう可能性があります。
連絡先がわからないときは、担任の先生や園に「相手の保護者の方に謝罪の気持ちを伝えたいのですが、どのようにしたらよいでしょうか」と相談しましょう。
先生を通して気持ちを伝えてもらえる場合もあれば、相手が希望した場合に連絡方法を調整してもらえることもあります。
個人情報や保護者同士の距離感にも配慮する
謝罪したい気持ちがあっても、相手の連絡先や家庭の事情に踏み込みすぎないことが大切です。
保護者同士の距離感は家庭によって違います。普段から親しい関係なら直接連絡しやすいかもしれませんが、あまり面識がない場合は、園や学校を通した方がスムーズなこともあります。
「すぐに連絡しなければ」と焦るよりも、相手にとって負担にならない形を考えることが、結果的に丁寧な対応につながります。
謝罪電話をかける前に親が確認しておきたいこと

謝罪電話は、勢いでかけるよりも、少し準備してからかけた方が落ち着いて話せます。
何を伝えるべきか整理しておくと、謝罪の気持ちが伝わりやすくなり、言い訳のように聞こえるのを防ぎやすくなります。
| 確認すること | ポイント |
|---|---|
| 事実関係 | いつ・どこで・何が起きたのかを整理する |
| 相手の様子 | 怪我・気持ちの落ち込み・持ち物の破損などを確認する |
| 学校や園の対応 | 先生がどう対応したか、保護者同士の連絡が必要か確認する |
| 子どもの話 | 責めすぎず、本人の気持ちや状況を聞く |
まずは事実関係を落ち着いて整理する
最初に確認したいのは、わかっている事実です。
たとえば、「休み時間に押してしまった」「相手の水筒を落として壊してしまった」「嫌な言葉を言ってしまった」など、何が起きたのかを整理します。
このとき、まだはっきりしないことまで決めつけないようにしましょう。
電話では、「まだ詳しい状況を確認している途中ではありますが、まずは嫌な思いをさせてしまったことをお詫びしたくご連絡しました」のように伝えると、無理に断定せずに謝罪の気持ちを伝えられます。
子どもの話を責めずに聞いて状況を把握する
子どもから話を聞くときは、最初から強く責めすぎないことも大切です。
「なんでそんなことをしたの!」と叱りながら聞くと、子どもが怖くなって本当のことを言えなくなる場合があります。
まずは、「何があったのか教えてくれる?」「そのとき、どんな気持ちだった?」と落ち着いて聞いてみましょう。
子どもの話を聞くことは、相手への謝罪を軽くするためではありません。状況を正しく理解し、今後同じことを繰り返さないために必要なことです。
園や学校から聞いた内容と家庭で聞いた内容を分けて考える
子ども同士のトラブルでは、先生から聞いた内容と、家庭で子どもから聞いた内容が少し違うこともあります。
その場合、どちらか一方だけを正しいと決めつけるのではなく、「先生から聞いたこと」「子どもが話していること」「まだわからないこと」に分けて整理しましょう。
電話で話すときも、「先生からはこのように伺っています」と伝えると、事実と推測を分けやすくなります。
相手に説明するときは、細かい事情よりも、まず謝罪と相手への気遣いを優先するとよいでしょう。
電話で伝える内容をメモしておく
謝罪電話は緊張しやすいため、事前に簡単なメモを作っておくと安心です。
メモしておきたいのは、最初の謝罪、相手のお子さんへの気遣い、わかっている状況、家庭で子どもに話したこと、今後気をつけることです。
電話前メモの例
- このたびは申し訳ありませんでした
- お子さんのご様子はいかがでしょうか
- 先生から〇〇と伺いました
- 家庭でも子どもと話しました
- 今後同じことがないように気をつけます
言葉に詰まっても、メモがあると落ち着いて話を戻しやすくなります。
感情的になりそうなときは一度時間を置く
トラブルの連絡を受けた直後は、親も動揺しやすいものです。
「どうしよう」「相手に怒られるかもしれない」「うちの子だけが悪いのかな」と不安な気持ちになることもあります。
感情的になりそうなときは、すぐに電話をかけるのではなく、深呼吸をしてから内容を整理しましょう。
ただし、怪我や大きな破損がある場合は、連絡を先延ばしにしすぎないことも大切です。落ち着くための時間を少し取りつつ、できるだけ早めに誠意を伝える意識を持ちましょう。
子ども同士のトラブルで使える謝罪電話の基本例文

謝罪電話では、難しい言葉を使う必要はありません。
相手のお子さんへの気遣い、謝罪の気持ち、今後の対応を、短く丁寧に伝えることが大切です。
最初の一言で謝罪の気持ちを伝える例文
電話の最初は、用件をはっきり伝えたうえで、すぐに謝罪の言葉を入れましょう。
例文
お忙しいところ失礼いたします。〇〇の母です。
今日、子ども同士のことで先生からお話を伺いました。
このたびは、〇〇くん(ちゃん)に嫌な思いをさせてしまい、本当に申し訳ありませんでした。
最初に謝罪を伝えることで、相手も「謝るために連絡をくれたのだ」と受け止めやすくなります。
事実確認が途中の場合の例文
まだ詳しい状況がはっきりしていない場合でも、相手に迷惑や心配をかけたことへの謝罪はできます。
例文
まだ詳しい状況は確認している途中なのですが、先生からお話を伺い、まずはお詫びをお伝えしたくご連絡しました。
〇〇くん(ちゃん)に嫌な思いをさせてしまったこと、本当に申し訳ありません。
子どもともきちんと話をして、今後同じことがないように気をつけてまいります。
わからないことを無理に言い切らず、「確認している途中」と伝えると、落ち着いた印象になります。
相手の子の様子を気遣う例文
謝罪電話では、相手のお子さんの様子を気遣う一言がとても大切です。
例文
〇〇くん(ちゃん)は、その後お変わりありませんでしょうか。
怖い思いや悲しい思いをさせてしまっていたら、本当に申し訳なく思っています。
ご家庭でもご心配をおかけしてしまい、申し訳ありませんでした。
相手の子どもだけでなく、保護者にも心配をかけたことに触れると、より丁寧な印象になります。
今後の対応を伝える例文
謝罪だけでなく、家庭でどのように話したか、今後どう気をつけるかを伝えることも大切です。
例文
家でも子どもと話をして、相手の気持ちを考えること、手を出さないことを伝えました。
今後同じようなことがないよう、家庭でもしっかり見守っていきます。
このたびは本当に申し訳ありませんでした。
「二度としません」と強く言い切るよりも、「家庭でも見守っていきます」と伝える方が、現実的で落ち着いた印象になります。
長く話しすぎず、要点を絞って伝える
謝罪電話では、緊張してつい長く説明してしまうことがあります。
しかし、事情説明が長くなりすぎると、言い訳のように聞こえてしまう場合があります。
ポイント:基本は「謝罪」「相手への気遣い」「今後の対応」の3つに絞ると、落ち着いて伝えやすくなります。
相手から質問された場合は、その範囲で落ち着いて答えましょう。
ケース別|子どもトラブルの謝罪電話例文

ここからは、よくあるケース別に謝罪電話の例文を紹介します。
そのまま使ってもよいですが、実際の状況に合わせて、名前や内容を自然に置き換えて使ってください。
| ケース | 最初に伝えたいこと | 注意点 |
|---|---|---|
| 怪我をさせた | 痛い思いをさせたことへの謝罪 | 相手の体調を気遣う |
| 叩いた・押した | 怖い思いをさせたことへの謝罪 | 言い訳から入らない |
| 物を壊した | 大切なものを壊したことへの謝罪 | 弁償は自己判断で決めつけない |
| 悪口・仲間外れ | 嫌な思いをさせたことへの謝罪 | 繰り返す場合は学校へ相談する |
怪我をさせてしまった場合の謝罪電話例文
例文
お忙しいところ失礼いたします。〇〇の母です。
今日、学校でうちの子が〇〇くん(ちゃん)に怪我をさせてしまったと先生から伺いました。
痛い思いをさせてしまい、本当に申し訳ありませんでした。
その後、〇〇くん(ちゃん)のご様子はいかがでしょうか。
ご家庭でもご心配をおかけしてしまい、申し訳ありません。
家でも子どもときちんと話をして、今後同じことがないように気をつけてまいります。
怪我の場合は、まず相手のお子さんの体調や様子を気遣うことが大切です。
治療費や弁償などの対応が必要になりそうな場合は、自己判断で決めつけず、まずは園や学校に状況を確認しましょう。必要に応じて、加入している保険や自治体・専門窓口なども確認しながら、落ち着いて対応することが大切です。
注意:治療費や弁償の話は、感情的になりやすい部分です。電話の最初から金額の話をするよりも、まず謝罪と相手のお子さんへの気遣いを伝えましょう。
友達を叩いた・押した場合の謝罪電話例文
例文
お忙しいところ申し訳ありません。〇〇の母です。
今日、うちの子が〇〇くん(ちゃん)を叩いてしまったと先生から伺いました。
怖い思いをさせてしまい、本当に申し訳ありませんでした。
家でも子どもと話し、嫌なことがあっても手を出してはいけないこと、言葉で伝えることを話しました。
今後同じことがないよう、家庭でも気をつけて見ていきます。
このたびは本当に申し訳ありませんでした。
叩いた・押した場合は、「子どもだから仕方ない」という印象にならないよう、手を出したことへの謝罪をはっきり伝えることが大切です。
持ち物を壊してしまった場合の謝罪電話例文
例文
お忙しいところ失礼いたします。〇〇の母です。
今日、うちの子が〇〇くん(ちゃん)の持ち物を壊してしまったと伺いました。
大切なものを壊してしまい、本当に申し訳ありませんでした。
ご迷惑をおかけしてしまい、申し訳ない気持ちでいっぱいです。
今後の対応について、先生にも確認しながら、できることをきちんと考えたいと思っています。
まずはお詫びをお伝えしたく、ご連絡しました。
持ち物を壊した場合は、弁償について気になる方も多いですが、電話の最初から金額の話ばかりにならないよう注意しましょう。
まずは謝罪を伝え、そのうえで必要に応じて、園や学校、加入している保険などを確認しながら対応を考えると落ち着いて進めやすくなります。
悪口や仲間外れをしてしまった場合の謝罪電話例文
例文
お忙しいところ失礼いたします。〇〇の母です。
今日、うちの子の言動で〇〇くん(ちゃん)に嫌な思いをさせてしまったと先生から伺いました。
傷つくようなことをしてしまい、本当に申し訳ありませんでした。
家でも子どもと話をして、言葉や態度で相手を傷つけてしまうことがあると伝えました。
今後は相手の気持ちを考えて行動できるよう、家庭でも声をかけていきます。
このたびは本当に申し訳ありませんでした。
悪口や仲間外れは、目に見える怪我がなくても、相手の心に負担をかけることがあります。
電話では、「大したことではない」という雰囲気にならないよう、相手が嫌な思いをしたことに対して謝罪しましょう。
悪口や仲間外れが一度きりではなく繰り返されている場合や、相手のお子さんが強く不安を感じている場合は、家庭だけで判断せず、担任の先生や園・学校に相談しましょう。
留守番電話になった場合のメッセージ例文
例文
突然のお電話失礼いたします。〇〇の母です。
今日の子ども同士の件で、まずはお詫びをお伝えしたくお電話しました。
〇〇くん(ちゃん)に嫌な思いをさせてしまい、申し訳ありませんでした。
また改めてご連絡させていただきます。
失礼いたします。
留守番電話では、長く話しすぎないことが大切です。
詳しい説明は、相手と直接話せるときに伝えましょう。何度も連続で電話をかけると相手の負担になることもあるため、時間を置いて再度連絡するか、園や学校に相談するとよいでしょう。
連絡先がわからないときの先生への相談例文
先生への相談例文
本日の件で、相手の保護者の方にお詫びの気持ちをお伝えしたいと思っています。
直接ご連絡してよい状況なのか、また、どのような形でお伝えするのがよいか教えていただけますでしょうか。
相手のご家庭のご負担にならない形で対応したいと思っています。
相手の連絡先がわからない場合は、先生に相談する言い方を準備しておくと安心です。
「謝りたいので連絡先を教えてください」と強く求めるよりも、「どのような形がよいか相談したい」という伝え方の方が丁寧です。
相手に失礼なく伝える謝罪電話のマナーと話し方

謝罪電話では、話す内容だけでなく、声のトーンや話す順番も大切です。
丁寧に話そうとしすぎて不自然になる必要はありませんが、相手の気持ちを想像しながら落ち着いて話しましょう。
電話をかける時間帯は相手の生活時間に配慮する
謝罪電話は、できるだけ相手が電話を受けやすい時間帯にかけるのが望ましいです。
朝の忙しい時間、夕食どき、子どもの寝かしつけ時間、夜遅い時間は避けた方が安心です。
目安としては、平日なら夕方から夜の早い時間、休日なら昼間から夕方頃が比較的かけやすい時間帯です。ただし、家庭によって生活リズムは違うため、相手が出られなかった場合は無理に何度もかけないようにしましょう。
園や学校から「今日中に連絡した方がよい」と言われた場合も、相手の都合に配慮しながら、短く丁寧に伝えることが大切です。
言い訳に聞こえない伝え方を意識する
謝罪電話で気をつけたいのが、事情説明が言い訳に聞こえてしまうことです。
たとえば、「うちの子も嫌なことを言われたみたいで」「普段はそんなことをしない子なんです」と最初から説明すると、相手には謝罪よりも自己弁護のように聞こえることがあります。
先に伝えるべきなのは、相手のお子さんに嫌な思いをさせたことへの謝罪です。
事情を伝える必要がある場合も、「言い訳のようになってしまったら申し訳ないのですが」と前置きし、短く話す程度にとどめるとよいでしょう。
「うちの子も悪くない」と言いたいときの注意点
子どもの話を聞くと、「うちの子だけが悪いわけではないのでは」と感じることもあるかもしれません。
その気持ち自体は自然なものですが、謝罪電話の場で相手を責めるように話すと、話し合いがこじれることがあります。
まずは、相手のお子さんに嫌な思いをさせたことへの謝罪を伝えましょう。
もし事実関係に不明な点がある場合は、相手に直接ぶつけるのではなく、園や学校に相談して確認する方が安心です。
電話では、「詳しいところはまだ確認中ですが、まずはご心配をおかけしたことをお詫びしたくて」と伝えると、落ち着いた対応になります。
相手が怒っているときは受け止める姿勢を大切にする
相手の保護者が怒っている場合、こちらも焦ったり、言い返したくなったりすることがあるかもしれません。
しかし、まずは相手が心配した気持ちや、不安になった気持ちを受け止めることが大切です。
相手が怒っているときの言い方
- ご心配をおかけして申し訳ありません
- そのように感じられるのは当然だと思います
- 嫌な思いをさせてしまい、本当に申し訳ありません
相手の話を遮らず、落ち着いて聞くことも大切です。
その場で無理に解決しようとしない
謝罪電話は、すべてをその場で解決するためのものではありません。
相手の気持ちが落ち着いていない場合や、事実関係に食い違いがある場合は、その場で結論を出そうとしない方がよいこともあります。
「一度、学校にも確認してから改めてご相談させてください」「まずはお詫びをお伝えしたくご連絡しました」と伝え、無理に話を進めすぎないようにしましょう。
謝罪電話で避けたいNG対応

謝罪電話では、悪気がなくても相手に誤解されやすい言い方があります。
ここでは、避けたい対応を確認しておきましょう。
| NG対応 | 理由 | 言い換え例 |
|---|---|---|
| お互いさまですよね | 謝罪が軽く聞こえることがある | ご心配をおかけして申し訳ありません |
| うちの子も悪くないです | 相手を責めているように聞こえる | 詳しい状況は確認中ですが、まずお詫びをお伝えしたくて |
| 普段はそんな子ではないんです | 言い訳に聞こえやすい | 家庭でも子どもと話をして、今後気をつけます |
子どもの言い分だけで相手に話してしまう
家庭で子どもから話を聞くことは大切ですが、子どもの言い分だけをもとに相手へ話すのは注意が必要です。
子どもは、自分の見えた範囲や感じたことを中心に話すことがあります。悪気がなくても、全部の状況を正確に説明できるとは限りません。
「うちの子はこう言っています」と強く伝えるよりも、「家庭でも話を聞いているところです」と柔らかく伝える方が安心です。
「お互いさまですよね」と先に言ってしまう
子ども同士のトラブルでは、たしかにお互いに原因がある場合もあります。
しかし、謝罪する側から先に「お互いさまですよね」と言ってしまうと、相手には軽く受け止めているように聞こえることがあります。
相手が「お互いさまですから」と言ってくれた場合でも、こちらからは「そう言っていただきありがとうございます。でも、ご心配をおかけして申し訳ありませんでした」と返すと丁寧です。
相手の家庭や子どもを責める言い方をする
謝罪電話の場で、相手の家庭や相手のお子さんを責める言い方は避けましょう。
「そちらのお子さんも何か言ったのでは」「普段からうちの子が困っているようで」といった話は、謝罪の場では慎重に扱う必要があります。
気になることがある場合は、相手に直接ぶつけるのではなく、先生に相談して状況を確認する方が落ち着いて対応できます。
長々と事情説明をして謝罪が薄くなる
謝罪電話では、事情を説明したくなる気持ちもありますが、長く話しすぎると謝罪の気持ちが伝わりにくくなることがあります。
特に、家庭の事情や子どもの性格、普段の様子などを長く話すと、「言い訳をされている」と受け取られるかもしれません。
説明は必要な範囲にとどめ、謝罪と相手への気遣いを中心に話しましょう。
何度も連絡して相手の負担になってしまう
謝罪したい気持ちが強いと、相手が電話に出ないときに何度もかけたくなることがあります。
しかし、相手にも仕事や家庭の都合があります。何度も連絡すると、負担に感じさせてしまう場合があります。
留守番電話に短くメッセージを残したり、時間を置いて一度だけかけ直したりし、それでも連絡が取れない場合は園や学校に相談するとよいでしょう。
謝罪は「許してもらうため」ではなく気持ちを伝えるためと考える
謝罪をするとき、「早く許してもらいたい」と思うのは自然です。
しかし、相手がすぐに気持ちを切り替えられるとは限りません。
謝罪は、相手に許すことを求めるためではなく、こちらの反省や気遣いを伝えるためのものです。
相手の受け止め方を急がせず、誠意を持って対応することが大切です。
謝罪電話のあとはどうする?親ができるフォロー対応

謝罪電話をしたあとも、親としてできるフォローがあります。
電話をして終わりではなく、子どもと振り返り、必要に応じて園や学校とも連携していきましょう。
「大丈夫ですよ」と言われたときの返し方
相手の保護者から「大丈夫ですよ」「気にしないでください」と言われた場合でも、すぐに安心しすぎず、もう一度お詫びと感謝を伝えると丁寧です。
返し方の例
そう言っていただき、ありがとうございます。
それでも、ご心配をおかけしてしまい申し訳ありませんでした。
家庭でも子どもと話をして、今後気をつけていきます。
相手が優しく対応してくれた場合ほど、感謝の気持ちを忘れずに伝えましょう。
直接会って謝罪したほうがよいケース
電話だけでなく、直接会って謝罪した方がよい場合もあります。
たとえば、怪我の程度が大きい場合、持ち物の破損で具体的な対応が必要な場合、相手の保護者が直接話したいと希望している場合などです。
ただし、相手の了承なく突然自宅へ行くのは避けましょう。相手の負担になるだけでなく、かえって不安にさせてしまうこともあります。直接会う場合も、園や学校に相談したり、相手の都合を確認したりしてからにしましょう。
園や学校で顔を合わせる機会がある場合は、「先日は本当に申し訳ありませんでした」と短く伝えるだけでも、丁寧な印象になります。
菓子折りやお詫びの品は必要なのか
子ども同士のトラブルで菓子折りが必要かどうかは、状況によって異なります。
軽い行き違いや小さなトラブルであれば、電話での謝罪や学校を通した対応で十分なこともあります。
一方で、怪我をさせてしまった、持ち物を壊してしまった、相手の家庭に大きな心配や負担をかけた場合は、直接会う際にお詫びの品を用意する家庭もあります。
迷ったときは:菓子折りを用意するかどうかで悩む場合は、園や学校に「このような場合、どの程度の対応が自然でしょうか」と相談してみると安心です。
ただし、品物を渡せば解決するというものではありません。大切なのは、相手のお子さんや保護者への気遣いと、今後の対応です。
子ども本人にも謝らせるべきか
子ども本人に謝らせるかどうかは、年齢や状況、園や学校の対応によって変わります。
子どもが自分のしたことを理解できている場合は、「ごめんね」と伝える経験も大切です。
ただし、無理に形だけ謝らせても、子どもの心に残らないことがあります。まずは、「相手はどんな気持ちだったかな」「次に同じことが起きそうになったらどうする?」と一緒に考えることが大切です。
園や学校ですでに子ども同士で謝っている場合もあります。その場合は、家庭でも改めて振り返り、同じことを繰り返さないための声かけをしましょう。
再発を防ぐために家庭でできる声かけ
謝罪電話のあと、子どもを強く責め続けるよりも、次にどうしたらよいかを一緒に考えることが大切です。
家庭でできる声かけ
- 嫌なことがあったら、手ではなく言葉で伝えようね
- 困ったときは先生に言っていいんだよ
- 相手がどんな気持ちだったか一緒に考えてみよう
- 次はどうしたらよかったか、もう一度考えてみよう
子どもにとって、トラブルは人との関わり方を学ぶ機会でもあります。
親が落ち着いて関わることで、子どもも少しずつ相手の気持ちを考えられるようになっていきます。
子どもを責めすぎず、次の行動につなげる
トラブルがあると、親もショックを受けてしまいます。
しかし、子どもを責めすぎると、「怒られないために隠す」方向に向かってしまうことがあります。
もちろん、いけないことはいけないと伝える必要があります。ただ、それと同時に、「次はどうすればよいか」を一緒に考えることが大切です。
謝罪は、子どもを責めるためではなく、相手を思いやる気持ちと、次によりよい行動を選ぶ力につなげるためのものと考えましょう。
保育園・幼稚園・小学校での謝罪対応の違い

子ども同士のトラブルへの親の関わり方は、年齢や通っている場所によっても少し変わります。
保育園や幼稚園、小学校では、先生の関わり方や子どもの説明力にも違いがあります。
保育園や幼稚園では先生を通して確認することが多い
保育園や幼稚園の子どもは、まだ自分の気持ちや状況を言葉でうまく説明できないことがあります。
そのため、トラブルがあった場合は先生が状況を確認し、保護者に伝えてくれることが多いです。
保護者同士で直接話す前に、まずは先生に「相手の保護者の方にお詫びを伝えたいのですが、どのようにするのがよいでしょうか」と相談すると安心です。
園によっては、保護者同士の直接連絡ではなく、園を通して対応する方針の場合もあります。
小学校では子ども同士の説明に食い違いが出ることもある
小学生になると、自分で状況を説明できるようになりますが、それでも子ども同士で話が食い違うことはあります。
自分の立場から見たことを話すため、相手の子の受け取り方とは違う場合もあります。
小学校でのトラブルでは、子どもの話だけで判断せず、担任の先生からの情報も合わせて考えることが大切です。
保護者同士で話す場合も、まだ確認中のことは決めつけず、わかっている範囲で謝罪を伝えましょう。
学年や年齢に合わせて親の関わり方を調整する
低学年のうちは、親や先生が間に入りながら、どう謝るか、どう仲直りするかを支える場面が多くあります。
学年が上がるにつれて、子ども自身が相手と話し合ったり、自分の言葉で謝ったりすることも増えていきます。
ただし、年齢が上がったからといって、親がまったく関わらなくてよいわけではありません。
怪我や物の破損、相手が深く傷ついている場合などは、保護者としての対応が必要になることもあります。
トラブルが続く場合は担任に相談する
同じ相手とのトラブルが続く場合や、何度も似たようなことが起きる場合は、家庭だけで抱え込まず、担任の先生に相談しましょう。
子ども同士の相性、席や遊び方、学校での様子など、家庭からは見えにくい背景があるかもしれません。
相談するときは、「相手が悪い」と決めつけるのではなく、「同じようなことが続いているので、学校での様子を教えていただけますか」と伝えると話しやすくなります。
保護者だけで抱え込まないことも大切
子ども同士のトラブルは、親だけで解決しようとすると負担が大きくなることがあります。
園や学校には、子どもたちの様子を見ている先生がいます。保護者だけで悩まず、必要に応じて相談しましょう。
相手の家庭と直接やり取りする前に、第三者である先生に確認することで、落ち着いて対応しやすくなります。
心配が大きいときは
怪我の程度が大きい場合、トラブルが繰り返されている場合、金銭的な対応が必要になりそうな場合は、家庭だけで判断せず、園や学校、必要に応じて保険会社や専門窓口へ相談してください。
まとめ

子ども同士のトラブルで謝罪電話をかけるときは、焦らず、まず事実関係を整理することが大切です。
怪我や持ち物の破損、叩いた・押した・傷つける言葉を言ったなど、相手のお子さんやご家庭に心配をかけた場合は、早めに謝罪の気持ちを伝えることを検討しましょう。
ただし、すべてを保護者同士で直接解決しようとする必要はありません。連絡先がわからない場合や、状況がはっきりしない場合は、園や学校に相談してから動くと安心です。
謝罪電話は早めに、落ち着いて誠意を伝えることが大切
謝罪電話では、上手に話すことよりも、相手のお子さんを気遣う気持ちと、申し訳ないという思いを丁寧に伝えることが大切です。
最初に謝罪を伝え、相手の様子を気遣い、家庭での対応や今後気をつけることを短く話しましょう。
長い説明や言い訳に聞こえる話し方は避け、落ち着いた声で話すことを意識すると、相手にも気持ちが伝わりやすくなります。
事実確認・相手への配慮・今後の対応をセットで考える
謝罪電話をする前には、先生から聞いた内容、子どもから聞いた内容、まだわからないことを分けて整理しましょう。
そのうえで、相手への謝罪、相手のお子さんへの気遣い、今後家庭でどのように声をかけるかを考えると、落ち着いて対応できます。
相手がすぐに受け入れてくれない場合も、無理に許してもらおうとせず、まずは誠意を伝える姿勢を大切にしましょう。
子ども同士のトラブルは成長のきっかけにもできる
子ども同士のトラブルは、親にとって不安でつらい出来事です。相手のお子さんやご家庭の気持ちに配慮しながら、同じことを繰り返さないために家庭で振り返ることが大切です。
相手の気持ちを考えること、いけないことをしたときに謝ること、次はどう行動するかを考えることは、子どもにとって大切な学びにもなります。
親が落ち着いて対応し、子どもを責めすぎずに次の行動へつなげていくことで、トラブルを今後の関わり方を考える機会にすることもできます。
謝罪電話は緊張するものですが、相手を思いやる気持ちを忘れず、園や学校とも相談しながら、無理のない形で丁寧に対応していきましょう。
あわせて確認しておきたいこと
電話をかける前に、謝罪で伝えたいことをメモしておくと安心です。相手のお子さんへの気遣い、謝罪の言葉、家庭での声かけを整理してから連絡してみてください。